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2023年 11月 矯正治療の最大の敵 歯周病

矯正治療の最大の敵、それは『歯周病』です。

近年、成人の矯正治療の相談も増えており、「もう、こんな年なのですが矯正治療はできますか?」といった質問も少なくありません。

確かに年齢が高くなると代謝や骨質などの影響で矯正治療が難しくなることがあります。ですが、実際に矯正治療ができるかどうかという問題になると、年齢自体より、各個人のお口の状況によります。

お口の状況といいますと、つまり歯と歯の周りの骨がどのくらい健常であるかどうかであり、どんなに若くても歯周病で歯を失っている部分があまりにも多かったり、歯の周りの骨が歯周病に侵されていれば矯正治療は不可能です。実際に当院でも以前、二十代の男性でしたが下の前歯の歯周病がかなり進行しており、矯正治療をお断りしたことがあります。

 

さて『歯周病』=「歯茎から血がでる」 というイメージくらいはなんとなくあると思いますが、その先がどうなるかご存知でしょうか?

 

もちろん、すでに歯周病になってしまった方は歯科でがっちり説明を受けますのでご存知でしょうが、それでは遅いのです。(後述しますが、歯周病は一度なってしまうととりかえしは効かないのです。)

まだ歯周病になっていない方こそ、そうなる前に正しい歯周病の知識を身につけていただきたいのです。

しかし、なかなか現実は追いついてこず、常日頃患者さんの歯磨き指導をしていても、「歯茎から血が出たので刺激しないようにしていた。」などという方にしばしば出会います。(←これは対処として完全にまちがっています。)

 

そもそも病名も『歯周病』といったり、『歯槽膿漏(しそうのうろう)』といったり、『歯肉炎』・『歯周炎』などという言葉もつかわれたり、あいまいな感じがしますね。

『歯槽膿漏』・『歯肉炎』・『歯周炎』というのは『歯周病』のなかの病気の状態をあらわす言葉で、『歯槽膿漏』=「歯槽(歯の周りの組織)から膿が漏れている状態」、『歯肉炎』=「歯茎の肉の部分に限局して炎症が起こっている状態」、『歯周炎』=「歯の周りの骨の部分にまで炎症が広がった状態」となります。

 

前置きが長くなりましたが、タイトルにもありますように、この『歯周病』は矯正治療の最大の敵になります。

虫歯があっても、歯の神経が死んでいても、矯正治療はできますが、歯周病がひどいと矯正治療はできません。

前述のようにどんなに若い方でもです。反対に高齢でも歯周病がなければ矯正治療は可能です。当院でも50代60代でも矯正治療されている方はおられます。(2014年 9月 56歳 女性 下顎前突 全顎マルチブラケット症例

 

ということで、今月はそんな歯周病について、いくつかのキーワードにそってお話していきたいと思います。

かなりボリュームがありますが、矯正治療を志す方は、特に『6.歯周病の口元 -すきっ歯・叢生・着色-』をご一読ください。

 

 

1 歯周病は痛くないから怖い

2 歯周病は歯茎が溶ける

3 歯周病は不治の病

4 「年をとったら歯が抜ける」は間違い、もしくは「ただの言い訳」

5 歯周病は細菌感染症、かかりやすい人とかかりにくい人

6 歯周病の口元 -すきっ歯・叢生・着色-

7 歯周病のゴール

 

 

 

1.歯周病は痛くないから怖い

意外かもしれませんが歯周病は基本的にあまり痛みを発しません。「痛くないから大丈夫」は完全に間違いで、歯磨き粉のCMでいうように「歯茎がじくじく痛い」というのは比較的まれです。ここで「痛くないならいいや」と思った方、そこが問題なのです。

だれでも痛いのは嫌いです。だからこそ痛くならないように、または痛みから逃れるために治療するのです。痛みがなければ、病気そのものに気づかず発見が遅くなり、治療も手遅れになるのです。

よく癌などでも痛みを発しにくい部分の癌は発見が遅れて、気づいた時には余命数ヶ月という話がありますよね。「痛み」は健康維持のために必要欠くべからざるものなのです。

そんなわけで痛みという身体の危険信号の出にくい歯周病は手遅れになりやすいのです。

では他の自覚症状はというと、「歯茎から血が出る」が歯周病の初期の唯一の自覚症状です。これを無視してはいけません。どの部分から出血しているのか確認し、その部分の歯周病の進行を食い止めなくてはいけません。もう一つの自覚症状「歯がぐらぐらして噛みにくい」、が出たときにはもう引き返せないのですから。

   

*歯ブラシに血が付いたら要注意。歯がぐらぐらして嚙みにくくなったら、歯が抜ける予兆。

 

2.歯周病は歯茎が溶ける

さきほど歯周病の病態として『歯肉炎』=「歯茎の肉の部分に限局して炎症が起こっている状態」、『歯周炎』=「歯の周りの骨の部分にまで炎症が広がった状態」という話を書きました。この「歯茎の肉の部分に限局して炎症が起こっている状態」では歯茎から血がでたり、歯茎の肉(=歯肉)がぶよぶよ腫れたりしますが、コレ自体はそこまで問題ではありません。しかし、この状態が長期間続くと次の段階「歯の周りの骨の部分にまで炎症が広がった状態」である『歯周炎』に移ります。

骨の部分にまで炎症が広がるとどうなるか?

先述の「歯がぐらぐらして噛みにくい」自覚症状が出始めます。

これは歯の周りの骨が溶けてなくなっていく状態です。(これを骨吸収といいます)歯の周りの上の部分から水平に減ったり、部分的に縦穴が掘れたようになくなる場合もあります。

これは歯周病菌の出す有害物質が原因です。細菌の出す毒素で人体の一部が溶けていく状態…怖くないですか?

 

        <水平的な骨吸収>

          

  <垂直的な骨吸収>

       

 

ところで、歯周病の病態が歯肉炎から歯周炎に移行するときにもこれといって自覚症状に変化はありません。上記の写真のように水平的に減った場合はよく見れば「歯茎が下がってきた」とか「歯が伸びてきた」感じに気付けることもありますが(下の奥歯)、垂直的な縦穴に吸収した場合や表面の歯肉の腫れがある場合は、ある程度進行して初めて自覚症状「歯がぐらぐらして噛みにくい」に気づきます。

「歯茎から血が出るけど、いつものことだし~」と思っている隙に、ひっそりと骨吸収は進行していきます。歯の周りの骨吸収が限界を超えれば歯は抜けます。歯を失う一番の原因は虫歯ではなく歯周病なのです。

 

3.歯周病は不治の病

歯周病は症状が良くなることはあっても完治はしません。

通常、骨には再生力があります。骨折してもちゃんと治療すれば元どおりくっつきます。しかし、歯周病で骨吸収された骨は基本的に再生しません。自覚症状「歯がぐらぐらして噛みにくい」が出たときには骨吸収は進行しており、もう引き返せません。

歯科に通って適切な治療を受けて歯周病の進行を抑えれば症状が良くなることはあります。歯肉の炎症は治まりますし、骨密度は回復しますので(減った骨の量は戻りません)、状況によってはぐらつきも治まり、ある程度はものが噛めるようになります。骨の再生をうながすエムドゲインという治療法もあります(保険外)。ただし、それでも再生できるのは、ごくわずかで、完全に元の状態の骨まで回復することは不可能なのです。

歯周病は発症したら、進むか留まるか(地道なケアで進行を抑える)しかありません。だからこそ、進行する前・発症する前にこういった知識を知ってほしいのです。

 

4.「年をとったら歯が抜ける」は間違い、もしくは「ただの言い訳」

こんな恐ろしい歯周病ですが、きちんと歯磨きができていれば発症しません。

「歯磨きは毎日しているし、年をとったら歯が抜けるのは仕方ない」 こういった考えは間違いです。歯磨きがきちんとできていて、90歳をすぎてもまったく歯が抜けていない方はいます。

ポイントは「歯磨きをしている」=「歯磨きができている」ではないということと、歯周病は「完治」はなく「進行」か「現状維持」しかない、ということです。

実際、一般の方でパーフェクトに歯磨きができている方はそれほど多くないでしょう。歯磨きを毎日していても、多くの方がなんらかの磨き癖があり、無意識に磨き残しができてしまうのです。

こういった磨き残しのケアをするのが歯科の仕事ですので、恥ずかしがらずに定期的にケアにきてほしいものです。

ただ、歯科に行った直後は歯石もきれいに取り、歯磨きの癖も直されてきちんとできるようになって、皆さんいい状態でいられるのですが、月日が経つとだんだんにうやむやになってしまうのも人間の性です。

きちんとできていれば歯周病は進行せず現状維持できますが、だんだん磨き癖が復活して磨き残しの歯垢や歯石がたまってくると再び歯周病は進行し始めます。

こうして、多くの人が、きちんとできている「現状維持」期と「歯周病進行」期を繰り返します。歯周病に「完治」がない以上、「進行」と「現状維持」を年齢と共に重ね、骨吸収が限界を超えると、一本、また一本と歯が抜けるのです。この限界がいつ来るかは皆さんの歯磨き次第です。できる限り「現状維持」を継続することが大事です。

 

   

 

 

 

5.歯周病は細菌感染症、かかりやすい人とかかりにくい人

歯周病も虫歯も細菌感染症です。どちらも細菌が出す有害物質によって、歯が溶けたり、歯槽骨が溶けたりする病気です。

人間の腸には常に腸内細菌が住んでいます。お口の中にも同様に口腔内常在菌といって、たくさんの種類の菌が住んでいます。この菌の種類と割合は人それぞれで、各菌が常にほぼ一定の割合でバランスをとりながら住んでいます。

この菌の塊である歯垢を歯磨きで取り除くことで、虫歯や歯周病をふせぐのですが、当然歯垢がほとんど付いていない、いわゆる「歯磨きのできている人」は歯科検診でも歯周病も虫歯も見つかりません。

しかし、毎年歯科検診で子供たちの口を見ていると、明らかに歯磨きが出来ておらず歯垢べったりで歯ぐきが赤く腫れているのに虫歯が見つからない子供がいます。皆さんもそんな理不尽な経験がないでしょうか?

 

これには理由があります。

 

前述の口腔内常在菌には、さまざまな種類がいます。虫歯を作る菌・歯周病を作る菌・人体には無害な菌・・・。

そう、虫歯を作る菌と歯周病を作る菌は種類が違うのです。

つまり、どんなに大量に歯垢が付いていても、虫歯の菌がいなければ、虫歯はできません。

しかし、虫歯菌の割合が少ないということは、逆に歯周病菌などの他の菌が多いということです。

歯ぐきが腫れているのが何よりの証拠で、このタイプの方は虫歯ができにくいので歯磨きの習慣が身につかないこともあり、大人になるにつれ、普通の人よりずっと早いペースで歯周病が進行します。(虫歯菌の割合が少ないとはいえゼロではないので、虫歯もゆっくりと進行します。また子供の頃に虫歯になっていない分、歯科に行く習慣もないのでかなり進行しないと気づかないのです)

結果、三十代・四十代で大変なことになりがちです。ちなみに先ほどの前歯が抜けてしまっている写真の方は40代です。現代の平均寿命からいくと、まだまだこれから何十年もの人生を生きていかねばならないのです。

 

では、自分は歯周病菌が多いタイプだから、仕方ないというのは早計です。最終的には菌の割合がどうであろうと、要は菌の全体量を減らせば済むことですので、つまりは歯磨きです。定期的に歯科に通って自分のお口の状況を把握し、状況に見合ったケアをしていくことで歯周病の進行を食い止めることができます。自分では取り切れない歯石をとってもらって歯磨きしやすい環境をつくったり、近年は歯周病菌の活動を抑制する良い菌をお口に増やす、口腔内版プロバイオティクスの錠剤や、歯科での治療でも菌の働きをおさえる抗生物質の応用などもされています。

 

6.歯周病の口元 -隙っ歯・叢生・着色-

歯周病は歯が抜けます。

しかし、ある程度骨が吸収されても、さすがにいきなりは抜けませんので、下図のように歯茎から歯の根っこが長く露出した状態になります。正直かなり見た目は残念なことになります。

 

まず、歯根は歯の頭の部分より細いので、根っこが長く見えると歯と歯の間が空いて見えます。

 

  

 

見た目をよくしようと歯の根っこまで覆う被せを入れる方法もありますが、そのためには歯自体は虫歯になっていない無傷の歯でも被せの分削らねばなりません。被せと歯の根っこの継ぎ目の部分には歯垢がたまりやすく、被せの内部に虫歯菌が進入するリスク、歯茎の方に歯周病菌が進入するリスクが高くなります。

歯周病菌によって再び骨吸収が進めば、さらに根っこが露出しますので、また被せを大きく作り直さなくてはならなくなるでしょう。

 

 

            

 

 

次に露出した歯根にはエナメル質がありませんので、象牙質の色が黄色くみえます。この象牙質はエナメル質より飲食物の色素を吸収しやすいので、年月とともに茶色っぽくなっていきます。

 

 

 

  

 

もうひとつ、前述の被せを入れた場合、被せの地金の金属から金属イオンが溶け出して歯肉の部分に色素沈着を起こさせることがあります。

 

 

さらに、歯を支えている骨が減ってくれば、支える力が咬む力に負けて支えきれず、歯が倒れ傾いてきます。特にもともと歯並びのよくない場合加速度的に並びが悪くなります。出っ歯の方はより出っ歯に、叢生(でこぼこ)の方はより叢生が強くなります。

 

 

  

 

そして、まずどこか一本抜けたとします。周囲の歯が抜けた隙間をうめようと勝手に動いてきます。隣の歯が倒れ、かみ合うべき歯が伸びていきます。その影響はゆっくり少しずつ周囲の歯に広がってかみ合わせ全体がくずれていくのです。

 

  

 

しかも、骨吸収が進行している状態で、矯正治療を行うと骨が治療についてこれませんので、治療はできません。ただし、きちんと歯磨きが出来るようになり歯周病の進行が止まっていて、しっかりした歯が残っている状態ならば、治療は可能です。冒頭の前歯二本を失ってしまった方は、地道な努力を重ねて歯周病の進行を踏みとどまって下さったので何とか矯正治療を行うことができました。歯周病で骨吸収して歯根の部分は変わりませんが、上の前歯にブリッジを入れて失った歯の部分を修復しています。

     

 

   治療前                     治療後

     

   2014年 11月 症例 入れ歯と歯周病と矯正治療 2

   2014年 10月 症例 入れ歯と歯周病と矯正治療 1

 

7.歯周病のゴール

歯周病で死ぬ。そんなバカなと思われるかもしれませんが、歯周病は脳梗塞や心筋梗塞の原因になったり、糖尿病などの全身の病気や妊娠期に胎児に影響があることが知られています。歯茎から進入した歯周病菌は血管にのって全身をめぐり、その影響で血管が詰まりやすくなり、様々な病気を誘発するのです。

また、物が噛めないということ自体、カラダに負担になりなす。噛めないので胃腸に負担がかかる、食べられるものが制限されるので栄養がかたよりやすい、加えて高齢者では物を噛む刺激が脳にいかなくなるとボケやすくなるといわれています。

歯周病は「世界で最も蔓延している感染症」とも言われています。歯周病はきちんとケアできなければ、すべての歯が抜けてなくなるまで進行し続けます。

つまるところ、歯周病のゴールとは「すべての歯が抜けた時」か「全身疾患で死に至る時」ということになります(菌の住処が自体が無くなれば菌は生息出来ませんので)

しかしながら歯周病は一般的にそれほど危機感をもたれていないようです。理由として考えられるのは、あまりにありふれた病であること(皆かかっているので特別感がない)痛みなどの自覚症状が少ない(かなり進行して初めて日常生活に支障がでる)などありますが、一番は「ゴールまでの道のりが長い」ということではないでしょうか。まれに急激に進む方もいますが、たいていは少しずつ進行して、何年もかけて一本、また一本と歯が抜けていくのです。

一本や二本抜けたって「入れ歯をいれるからいい!」と言う方、「インプラントにするから大丈夫!」と言う方、そんなことは入れ歯を使ったことがなから言えるのです。

入れ歯は義手や義足と同じです。入れてすぐに使いこなせるものではありません。入れ歯は歯茎の上にのっているので、歯茎が圧迫されたり擦れたりして痛くなることもありますし、だからといって使わなければ前述のように他の歯が動いたり、顎の骨がやせてどんどん合わなくなって、さらに痛くなります。

ではインプラントはというと、インプラントは自分で着脱するわずらわしさはなく、自分の歯に近い感覚で噛めますが、なんでもかんでも噛めるわけではありません。

また、インプラント周りの歯磨きは天然の歯以上に大変です。金属という異物が半分からだの中に埋まっている状態ですので、異物とカラダの接点から菌の進入しやすい環境なのです。インプラントは保険が効きませんので、自費診療になり、1本入れるのに50万円前後はかかりますが(ちなみに永久歯列は全部で28本です。)、歯磨きができていなければ、菌の侵入によって歯周炎を起こし、あっという間にとれてしまいます。

先日読んだ歯科の文献では国内でもっとも長い期間もっているインプラントの症例で20年くらいとのことでした。40代で装着して60代までもてば良い方ということで、人生100年時代、やはり天然の自分歯に勝るものはないということです。

 

 

      

 

 

まとめ

 

いかがでしたか?歯周病についてある程度はご理解いただけたでしょうか?

「歯ぐきから血が出るけど気持ち悪いので触らないようにしていた。」「気にはなっていたけど忙しくて。」「痛みがないから大丈夫。」「調子が悪い時だけ歯医者にかかったけど、症状が軽くなったので行くのをやめた。」よく聞く話です。

そして、「もっと早く歯医者に行けば良かった」「もっとちゃんと磨いておけばよかった」という言葉も非常によく聞きます。

歯周病はありふれた病気です。むしろ、あまりにかかっている人が多いので、病気だという認識もうすいのでしょう。

「みんなかかるのだから仕方ない」「年だからしかたない」 こんな風に軽く考えられやすいのも、進行した歯周病がいかにやっかいなことになるかをご存知ないからだと思います。

虫歯に関しては大なり小なり小学校のころに学ぶ機会はあるのに、現在の教育では歯周病に関してきちんと学ぶ機会はほとんどありません。各個人が具合が悪くなって自力で歯医者に行って、はじめて歯周病について知る。これでは完全に手遅れなのです。できれば、高校生の授業で、「受験にでるぞ」ぐらいの勢いでしっかりやって欲しいものです。

歯がグラグラして食べ物が満足に噛めない生活、長く根っこが露出してすきっ歯になってしまった口元、入れ歯の不自由さなど、実際にそうなってみないとわかりません。そして、そうなってしまってからでは絶対にもとには戻れないのですから。