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2020年 3月 抜歯と非抜歯どちらを選びますか?

先月に引き続き、今月も症例のご紹介です。
矯正治療をする際、『抜歯と非抜歯(歯を抜かないで治療)どちらを選びますか?』と聞かれたなら、皆さんどうしますか?
『抜かない方がいいに決まってるじゃないか!!』と思われる方も多いでしょう。  
もちろん、我々矯正医としても患者さん方がどんなに歯を抜くのを恐れているか充分わかっていますので、常に出来るだけ歯を抜かないですむ治療法を研究しています。(今まで、たくさんの「歯を抜くのが怖くて矯正を断念した患者さん」を診てきましたので・・・。)その成果としてEOAやMEAW・インプラントなどの装置によって、歯を抜かずに治療できる症例もずいぶん増えています。

 それでも、やはりどうしても抜歯が必要な症例があります。先月お話したように歯と顎のバランスを無視して無理に非抜歯で治療すると咬み合わせの安定が悪くなったり、出っ歯になって見た目が悪くなるような症例です。
そんなときは心を鬼にして患者さんに「抜歯宣告」をするのです。

 ・・・が、ここで、抜歯か非抜歯かの白か黒かの判断の際、グレーゾーンの患者さんがいます。
患者さんの検査結果を分析した結果、「非抜歯でも健康な安定した咬み合わせに治療可能である」、しかし歯並びのでこぼこを並べると歯のアーチが一回り大きくなります、つまり、「今の歯並びより少しだけ前歯が前に出ますよ」という場合です。
この場合前歯の前突感ついては各個人によって感じ方がかなり違います。
もともと前突感を気にされている方なら、抜歯したほうが歯のアーチは小さくなりますから抜歯して治療したほうが満足した結果が得られるでしょう。
歯を抜くのは怖いし抵抗があるという場合には歯を抜かずに治療してもよい咬み合わせにできますし、抜歯スペースを閉じる期間がない分、治療期間は半年~1年程度短くなります。

 ということで、最初の質問をさせていただくわけですが、「少しだけ歯が前に出る」といわれても、なかなかイメージがわかりづらく、この質問にはかなり迷われる方も少なくありません。そこで、今回は抜歯と非抜歯の二つの治療例を比較しながらご紹介していきたいと思います。前振りがずいぶん長くなってしまいましたが、以下、参考になれば幸いです。




いかかでしたか?肝心なのは自分にとって一番重要なのは何かを見極めることです。『歯を抜かずに治療したいのか。』 『見た目を重視するのか。』 『治療期間を短くしたいのか。』人生は取捨択一の積み重ねです。しっかり考えて選択したら、勇気を持って一歩踏み出しましょう。きっと後悔はしないはずです。