今月は珍しく、新商品のご紹介です。
こちらの歯ブラシ、一見普通の歯ブラシですが、実はかなり珍しい特徴を持っています。
まずは全体の形から。
植毛は極細毛と普通毛の混植で、歯と歯の間などの細かい部分を磨くのに適しています。
当医院で一番人気の「Ci700」と同じタイプですが、ヘッドの大きさは若干小さいです。
こちらの歯ブラシは「Ciアシスト」という名前で、Ci700と同じメーカーの商品になります。
<水色:Ci700 透明青;Ciアシスト>
さて、ちょっとヘッドが小さいということは歯列の奥まった狭い部分まで磨きやすいという利点があるのですが、この歯ブラシの特徴はそれだけではありません。
なんと…、手で自由に曲げることができます!
曲がるといってもグニャグニャなわけではなく、ある程度の硬さはあるので、曲げるときに少し力はいりますが、一度いい具合の角度に形付けするとその状態で使用できます。
今まで色々な歯ブラシを見てきましたが、このくらい形を変えることができる歯ブラシは初めてです。
では、この部分が好きな角度に曲げられると、何が良いのかといいますと、歯の生え方は人それぞれ個性があります。人によっては、前歯や奥歯がかなり内側に傾斜して生えている方や、一番奥の歯の後ろ側面が大きく露出している方など、普通の歯ブラシではブラシを当てることが難しい場合があります。
実際の歯ブラシでやってみるとこのくらい角度に差がでます。
矢印の部分に歯垢があるとします。
<水色:Ci700 クリアブルー;Ciアシスト>
普通の歯ブラシだとかなり大きくお口を開けなければいけませんね。
また、奥歯の後ろ側を磨く場合、親知らずの生え具合や歯ぐきの形態によっては、上顎の奥歯は頬側が狭くて横から歯ブラシを挿入出来ない場合などもあります。
横から挿入する場合も、実際には頬や舌がありますので、やはり角度がついている方が挿入しやすいです。
実際に普通の歯ブラシで上写真と同じくらいの角度で挿入すると、このくらい頬を引っ張らないといけません。
<オレンジ色:Ci700 クリアブルー;Ciアシスト>
もちろん頬を引っ張っても入るなら良いですが、口輪筋(唇の筋肉)がかたくてお口が小さい方の場合など入れにくい場合や顎の骨の形態上入らない場合もあります。
このように人のお口の環境は歯の生え方や顎の骨や唇の形態など人それぞれです。基本的にはほとんどの場合、普通の歯ブラシでも工夫すれば磨けますが、こういったちょっとした歯ブラシの形の違いでグッと磨きやすくなる場合があります。
今までも、既製であらかじめヘッドに角度がついたものはありましたが、角度浅いものがほとんどでした。上記のような歯並びで苦労されていた方は少なくないと思います。ちなみに右利きか左利きかによっても、曲げ方を変えてみるのも良いです。(少し斜めにねじるように曲げます。)自分の歯に合わせて、オンリーワンな歯ブラシをカスタマイズしてみましょう。
とはいうものの、あまり変な形に曲げすぎても逆に磨きにくくなりますので、基本的に当院で初めてこの歯ブラシをお買い上げいただく場合には、使い方のカウンセリングを行うようにしています。曲げ方にもコツがいりますし、根本的こういった歯ブラシが向いてない方もいます。
というのは、こちらの歯ブラシはヘッドの部分がわりと小さいですので、歯が大きくお口の中が広いタイプの方は磨くのに時間がかかりがちです。(歯並びに凸凹がなく歯が大きいタイプの方は逆にヘッドが大きいほうが向いている場合があります。)また歯ブラシの圧がピンポイントにかかりやすいので、歯ぐきが下がっている方は当て方に気を付けて、歯ぐきに向けて強く当てすぎないようにしましょう。
要は適材適所とうい事で、まずは自分の歯やお口がどんな特徴を持っているのかを知る事がファーストステップです。
その上で、ここの部分にもうちょっと歯ブラシが入りにくいなあという時に、このCiアシストにアシスト(補助)してもらいましょう。
Ciアシスト(カラー:グリーン・ブルー・クリア・ピンク) 価格 一本 110円