ひじや矯正歯科

倉敷で最初の歯列矯正専門の歯科医院|ひじや矯正歯科

文字の大きさの変更方法

文字の大きさを変更してご覧になりたい方はCtrlを押しながら、マウスのホイールを手前に回してください。

 こちらの今月のトピックスのコーナーでは、毎月新しい治療例や歯に関するちょっと気になる話題などを紹介していきます。これから矯正治療を始めたい方も、現在治療中の方も、このホームページを通してよりいっそうのご理解を深めていただければと思いますので、ご意見ご要望などおよせください。どうぞよろしくお願いいたします。

注: 当院のホームページにおける症例写真はすべて実際に当院で治療した症例であり、患者の皆様の協力の下に承諾を得て掲載せていただいております。

その他のバックナンバー

 

HOME»  トピックス一覧»  【知っておきたい歯の話】»  2018年 10月 金属アレルギーと矯正治療

2018年 10月 金属アレルギーと矯正治療

2018年 10月 金属アレルギーと矯正治療

今月は金属アレルギーについてのお話です。

近年、様々なアレルギーを耳にしますが、中でも金属アレルギーは花粉アレルギーに次いでポピュラーなアレルギーではないでしょうか。 そして、この「金属」という素材は矯正治療をするうえで避けて通れないものです。矯正装置の多くは金属で出来ており、歯を動かすしくみ自体、金属の弾性を利用したものがほとんどだからです。

しかしながら金属アレルギーがあるとかならずしも矯正治療ができないというわけではありません。
とはいうものの、金属アレルギーがあると矯正治療を行ううえでいろいろ注意が必要になります。当院では金属を使用しない装置や、アレルギーを起こしにくい金属を利用した、金属アレルギー専用の対策を行っています。

まずは、金属アレルギーの基礎知識、さらに当院での対応と治療の流れ、矯正治療で使用する金属の種類 など順を追って説明していきたいと思います。




金属アレルギーの基礎知識

金属アレルギーとは、金属が皮膚や粘膜に接触することにより、引き起こされるアレルギー反応で、接触した部分の皮膚に炎症(かゆみ・発赤・腫れなど)が起ったり、歯科用金属による金属アレルギーの場合、掌蹠膿疱症(手掌・足底に無菌性の膿疱が反復して出現する皮膚病)や扁平苔癬(皮膚や口腔内にぶつぶつができる)があらわれる。
ここで注意したいのは、この掌蹠膿疱症でお口の中の金属が原因の場合でも反応がお口の中に出るばかりとはかぎらない点である。

また、そもそもアレルギーはタンパク質に対し起こるものなので、金属が直接にアレルギーを起こすわけではなく、金属から溶出した金属イオンが、人体が本来持つタンパク質と結合し、アレルゲンとなるタンパク質に変質させ、結果、アレルギー反応をひきおこす。 ゆえに、接触してすぐにではなく、実際のアレルギー反応が起こるまで時間がかかる場合がある。

金属アレルギーを起こしやすい金属としてはニッケル、コバルト、クロムがあるが、一方で金・銀はアレルギーを起こしにくい。最近、インプラントで多用されるチタンや宝飾品に用いられるタンタルやジルコニウムもアレルギーを起こしにくい。それはこれらの金属は化学的に安定な不動態を形成し、金属イオンが溶出しないからである。

アレルギーを起こしやすいニッケル、コバルト、クロムなどの金属は、単体で使用されるよりも合金になっていたりメッキされていることのほうが多いので注意が必要である。また、チョコレート(ニッケルを含む)等の様に、食べ物に含まれている場合もある。

いずれの金属でアレルギーが起こるかは個人差があり、上記のアレルギーを起こしにくい金属でもまれに反応が出る場合もある。
金属アレルギーがある場合は、皮膚科のパッチテストなどで自分が何の金属に反応するのか把握していたほうがよい。 先天的に金属アレルギーをもっていなくても、後天的にアレルギーが現れる場合もあるので要注意。


当院での対応と治療の流れ

<問診>
初診時の問診票に金属アレルギーについての項目があります。わかる範囲で結構ですので、該当金属や過去の症状などをお伝えください。 「アクセサリーなどでかぶれとことがある」などの経験についてお聞きしたり、過去の歯科治療で使われた金属などの状況を見させていただきます。「ピアスでかゆくなった」などの既往がある場合でも、奥歯に金属の詰め物がしてあったりして金属アレルギーがでていなければ、矯正装置の金属も問題ない場合があります。


<矯正装置の試用>
はっきりとした、歯科治療金属での金属アレルギー経験がない場合は、試しに一定期間部分的に矯正装置をつけてみます。 奥歯に矯正治療でもっとも多用するステンレス製のバンドという装置を装着します。前述のように反応がでるまで時間がかかる場合がありますので、その状態で3ヶ月程度様子をみます。 問題がないことが確認できれば、通常の方法で矯正治療を開始します。


<金属アレルギー対応の装置>
金属アレルギーがあることが確定した場合、使用する矯正材料をアレルギーがでにくい金属製のものにきりかえます。

 可撤装置→0.9mTMAワイヤー(チタン系合金)使用

     EOA

 MBS
   ブラケット →プラスチック製
   バンド →チタンチューブ直接ボンド
   アーチワイヤー→GUMメタル
   リガチャー  →プラスチックゴムモジュール

     

保定 
  フィックスドリテーナー →GUMメタル(チタン系合金)
  ワイヤーリテーナー →SHR・トラックA等の非金属リテーナー使用またはTMAワイヤーを使用
          OH型ワイヤーリテーナーOH型ワイヤーリテーナー


矯正治療で使用する金属

矯正治療で使用する金属の種類 現在、当院にある装置のうちメーカーからの添付仕様書および問い合わせによりわかる範囲ではありますが、 原材料の判明しているものを以下に列記しました。 パッチテスト用に必要であれば、ワイヤー切端等を郵送(着払い)にてお送りいたします。

臼歯部バンド装置 (ユニテック オームコ TOMY社)
  ステンレス鋼(炭素、鉄、クロム、ニッケル、マンガン)

メタルブラケット(TOMY社)
 鉄 クロム18% ニッケル8% 銅 ケイ素 マンガン(本体に1%以下 ベースに2%以下)  モリブデン 硫黄 炭素 リン ニオブ 金 銀 銅

チタンブラケット(オームコ社)
 チタン  

ニッケルチタンワイヤー(Ci社)
 ニッケル チタン クロム

サーモスワイヤー(Ci社)
 ニッケル チタン クロム

TMAワイヤー(MASEL社 ベータⅢ)
 チタン80% モリブデン10% ジルコニウム 錫

ステンレスワイヤー
 鉄 クロム ニッケル モリブデン

コバルトクロムワイヤー
 コバルト クロム ニッケル モリブデン

GUMメタルワイヤー(ロッキーマウンテン社)
 チタン ニオブ タンタル ジルコニウム

保定用Fixedワイヤー(オームコ社)
 ステンレス鋼(SUS304相当)

その他
ステンレスは基本的に鉄 クロム ニッケル 銅 微量のマンガンを含む。

2018-10-01 16:08:00

【知っておきたい歯の話】   |  コメント(0)

 

コメント

お名前
URL
コメント