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 こちらの今月のトピックスのコーナーでは、毎月新しい治療例や歯に関するちょっと気になる話題などを紹介していきます。これから矯正治療を始めたい方も、現在治療中の方も、このホームページを通してよりいっそうのご理解を深めていただければと思いますので、ご意見ご要望などおよせください。どうぞよろしくお願いいたします。

注: 当院のホームページにおける症例写真はすべて実際に当院で治療した症例であり、患者の皆様の協力の下に承諾を得て掲載せていただいております。

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2017年10月 親知らずの悲劇、、、後悔、先に立たず

2017年10月 親知らずの悲劇、、、後悔、先に立たず

皆さん親知らずはありますか?特に下あごの親知らずが、どうなっているか把握していますか?
まだ生えていないから大丈夫と思っている人、ちょっとだけ生えて途中でとまっている人、
なかには生え方が悪くて抜歯をすすめられたけど、なんとなくそのままにしている人、、、結構多いですよね。
今回はそんな人に起こった悲劇のお話です。

まず、こちらの写真をごらんください。



右下の奥歯の写真です。 一見歯並びもよく歯磨きもよくできていますが、一番奥の部分をズームしてみましょう。




黒い矢印は第一大臼歯、第二大臼歯ですが、その奥の黄色い矢印の部分、白い丸いものが見えています。
これが親知らずです。ほとんど生えていません。このくらいの状態だと生えていることに気づかない人も多いです。

が!!すでに悲劇はおこっています。ミラーを使って後ろからみてみましょう。



ミラーに親知らずと手前の第二大臼歯がうつっています。わかりますでしょうか?
レントゲンでみると、親知らずと第二大臼歯の位置関係はこんな感じになっています。




手前向きに倒れているのがわかりますか?ちなみにこのレントゲンは10年くらいまえに撮影したもので、歯の位置関係自体は今と変わっていません。 現在の状態をもう一度しっかり見てみましょう。



ミラーに写っているのは手前の第二大臼歯。その端っこに穴が!!!
完全な虫歯です!それもかなり大きな!探針という器具で探ると深さもかなりありました。
虫歯を見慣れない一般の方にはピンときにくいでしょうが、虫歯というのは入り口の穴に対して内部はありの巣のようにドーーーンと広がっていくものなので、入り口がこのくらいだと、これはかなり大きいです。

ちなみに、この親知らずの持ち主は当院の元スタッフ。本人の了承を得て3DCTをとってみました。






歯の内部の黒くなっている部分は虫歯で腐っている部分です。歯の神経の管の端っこにまでかかっています。 ここまできていると神経は抜かなくてはならないでしょう。その上で腐っている部分はすべて削り取り銀歯になるでしょう、、、。
親知らずが、ではありませんよ?親知らずの手前で、ちゃんときれいにまっすぐに生えていた第二大臼歯がこんな目にあってしまっているのです。完全なとばっちりです。

どういうことかというと、こうです。




先述のとおり、この歯の持ち主は元歯科衛生士ですので、歯磨きはしっかりできていました。それでも上図のように深い部分は物理的に磨くのは不可能なのです。
CTをみてもわかるように虫歯の穴の中心部はかなり深い部分です。歯ブラシの届かない深い部分から出来始めた虫歯の穴が徐々に広がっていって歯の上部に穴の端っこが見え始めて、やっと持ち主も気づいたようです。これでもさすが元歯科衛生士。比較的早く気づいたほうです。成人の虫歯はゆっくり進むので、痛みが出にくいのです。歯の内部が全部腐って、外側の薄いエナメル質層だけになるまで気づかず、ある日ちょっと硬い物をかんだ時にバキっとくだけてやっと気づく、、、しかし、すでに歯の内部は腐り切って治療も手遅れ。これが最悪のパターンでしょうか。

すべては親知らずのせいです!
もちろん親知らず本体も虫歯になっていますし、第二大臼歯の治療のためにも親知らずは抜歯です。 もともとこんな生え方で役にもたっていなかった親知らず自体は抜歯でもぜんぜん惜しくありませんが、虫歯になってしまった第二大臼歯はもう帰ってきません。第二大臼歯は左右に2セットずつしかない大臼歯のうちのひとつで、かみ合わせの中でも非常に重要な歯です。さらに位置的に一番奥にある歯なので、第二大臼歯を失うとブリッジはできません。大金をかけてインプラントをいれるか(40~50万円)入れ歯にするか、歯がないままで我慢するか(左右でバランスが変わるので咬み合わせに影響はでます)・・・。


               前後に歯がないとできません。


さて、今回、巨大虫歯ができてしまった、元スタッフ、それはそれはショックを受けていました。なにしろ、親知らずの生え方がまずいということは十分に把握していただけに、何度も「なんで抜いとかなかったかなあ・・・」と繰り返していました。 後悔先に立たずとはまさにこのことです。

確かに親知らずの抜歯は億劫です。腫れるかもしれない、痛そう、、、加えて忙しくて行く暇がない、今は痛くないから・・・、抜歯を先延ばしにする理由はいくらでもあります。しかし、第二大臼歯がだめになってからやっと親知らずを抜きに行きますか?結局抜歯になるのなら、とばっちりで犠牲になった第二大臼歯がもったいなくないですか?自分の行動はすべて自分に帰ってきます。今回の事例は非常によくわかる例だったと思います。

最後に。ありがたいことに このスタッフ、新卒のときからずっとのつきあいですので、年齢ごとのレントゲンがあります。年齢ごとの親知らずの行方をもう一度、皆さんご参考になさってみてください。
    
      22歳 親知らず、顎の骨の中ででき始め。まだ向きは上向きだが、手前の歯に引っかかりそう
    
      32歳 10年で徐々に倒れて見事に横向きに
     
    40歳  現在、巨大虫歯。このうえなく残念な結果に、、、。     

2017-10-01 11:42:00

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